滋賀里劇場プレオープン特別公演 ハグハグ共和国『ひとつぶ ひとひら ひとかけら』
滋賀里劇場プレオープン特別公演
ハグハグ共和国『ひとつぶ ひとひら ひとかけら』
人生時計。
年齢を3で割って、自分の人生を24時間に例える遊び。
私の人生時計は朝5時を過ぎたばかり。
「退屈……」
周りのように必死になれない自分を嫌悪する女子高生。深川弥生(ふかがわ やよい)。
ある日弥生はアルバイトの面接で同級生の織部玄(おりべ げん)と偶然一緒になる。
真っ暗な面接会場に現れたのは雇用主らしき奇怪な博士と秘書。二人は不審に思うも、勧められるがまま1日体験をすることとなる。
今回の仕事内容は“交通量調査”。担当者たちから渡されたのは“ストップウォッチ”
「たくさん発見して、たくさん数える。それがお仕事です。簡単です。カチカチです」
−−ここはどこ? この人達はだれ? なにを数えるの?−−
どこだか分からない場所で、誰だか分からない人たちに巻き込まれ、何だか分からないうちに進んでいく弥生と玄の1日体験。
二人で並んでカチカチカチ…。カチカチコッチン。コチコチカッチン…。
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……
「あれ、うたってよ。あのうた」
「やだ」
色とりどりの景色。月白の空。これは滋賀里の地で綴られる、ある日のデキゴト。