【あらすじ】
ーあの頃の僕らはどうしているだろう。
今よりも少しだけ涼しい夏ー
横瀬小学校の同級生たちは
大人になったそれぞれの今を荷物にし、
再び、この場所を訪れた。
「さあ、40年ぶりの登校日だ!」
久しぶりの再会にはしゃぐ彼らが手にしているのは
子供の頃の夏休みの宿題。
それぞれの『夏休みの友』
しかしそこにはなぜか、
真っ白なページが残っていた。
「これが、やり残した宿題?」
叶えたかったあの頃の夢。
現実と時間を通りすぎ大人になった私たち。
懐かしく色褪せた初めての景色の中で、
みんなと忘れられない時間を過ごしたことは覚えているのに、
あの頃の色鮮やかな景色を。
出来事を。誰かを。
誰もが思い出すことができない。
「絶対に忘れない。」
あの頃の私が、
私にむかってそういい続けるけれど。
ハグハグ共和国が送る、
忘れた何かを思い出したくなる
夏休みの記憶ファンタジー。
ーあの頃の僕らは覚えているだろうかー
ーコチラノ コエガ キコエマスカ?ー