vol.33 夏休みの友たち

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【あらすじ】

ーあの頃の僕らはどうしているだろう。
今よりも少しだけ涼しい夏ー

横瀬小学校の同級生たちは
大人になったそれぞれの今を荷物にし、
再び、この場所を訪れた。

「さあ、40年ぶりの登校日だ!」


久しぶりの再会にはしゃぐ彼らが手にしているのは
子供の頃の夏休みの宿題。
それぞれの『夏休みの友』
しかしそこにはなぜか、
真っ白なページが残っていた。


「これが、やり残した宿題?」


叶えたかったあの頃の夢。
現実と時間を通りすぎ大人になった私たち。

懐かしく色褪せた初めての景色の中で、
みんなと忘れられない時間を過ごしたことは覚えているのに、

あの頃の色鮮やかな景色を。
出来事を。誰かを。
誰もが思い出すことができない。

「絶対に忘れない。」

あの頃の私が、
私にむかってそういい続けるけれど。


ハグハグ共和国が送る、
忘れた何かを思い出したくなる
夏休みの記憶ファンタジー。


ーあの頃の僕らは覚えているだろうかー


ーコチラノ コエガ キコエマスカ?ー